オホーツク海に沿って東西約8キロに広がる北海道網走管内小清水町の原生花園で、濃い黄色のエゾキスゲの花が満開になった。行楽客や、近くを走るJR釧網線の乗客を楽しませている。見ごろは今月末まで。
ユリ科の野花で、花の色とスゲのような細長い葉からこの名がついた。6月中旬に咲き始め、エゾスカシユリ、ハマナスの花と咲き競っている。
同町によると、原生花園を訪れた6月の行楽客は11万8000人で、昨年同期比36%増。担当者は「昨年は愛知万博や沖縄人気で寂しい思いをしたが、今年は客足が戻ってきた」と声を弾ませた。【高橋正博】
毎日新聞 2006年7月12日