“８時半の男”は完璧な仕事師だった。大事な試合の終盤に登板し、敵をねじ伏せた。背番号「２４」が黄門様の印篭のように見えた。巨人の元リリーフエース、宮田征典さん逝く。ご冥福を。

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　宮田投手が活躍した１９６５年を懐かしく思い起こす。佐藤長期政権のスタート直後で、日韓の国交が正常化。ベトナム戦争が激化しべ平連などの反戦運動が高まった。野球界では巨人の５９が始まり、歌謡界では美空ひばりさんの「柔」がレコード大勝を受賞した。

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　４１年後、巨人は連敗に次ぐ連敗。ひばりさんの遺品を集めた「京都嵐山・美空ひばり館」はファンの高齢化による入場者減で年内閉館に。時代の流れを感じる。

毎日新聞　2006年7月14日　12時31分