岩手県洋野(ひろの)町の会社員、上野紀子さん(52)と二女の会社員、友紀さん(25)が行方不明になり、自宅から多量の血痕が見つかった事件で、県警久慈署捜査本部は25日未明、青森県八戸市、塗装工、若林一行容疑者(29)を死体遺棄容疑で緊急逮捕した。若林容疑者は二人の殺害を認める供述を始めており、容疑が固まり次第、殺人容疑で逮捕する。
上野さんの家の近くで目撃されていた不審車両から若林容疑者を割り出した。
調べによると、1カ月前、友紀さんが実家の洋野町に戻り、紀子さんと二人で暮らすようになったていた。
現場は青森県境に近い山あいの集落で、車を使わずに外出することは考えにくい場所。自宅前にあった紀子さんの車と、東に約200メートル離れた空き地にあった友紀さんの車はどちらも施錠してあった。車のカギは見つかっていない。自宅の1階和室には多量の血痕が残っていた。【苅田伸宏、安田光高、念佛明奈】
毎日新聞 2006年7月25日 5時21分 (最終更新時間 7月25日 8時18分)