日産自動車は27日、コスト削減策の一環として、2010年までに商用車のプラットホーム(車台)の数を現行の11から2に減らすと発表した。残す車台は小型トラック向けと商用バン向けで、いずれも新型に切り替え、9月に欧州で発売する小型トラック「キャブスター」から順次採用する。同一車台を幅広い車種に使えば多くの部品が共通化でき、コスト削減効果が大きいが、削減の目標額は公表していない。
日産は05年度からの中期経営計画「日産バリューアップ」で、07年度の小型商用車部門の売上高営業利益率8%を達成することが目標の一つ。資本提携する仏ルノーとも車台共用化を進めており、商用車と乗用車の車台数を10年までに両社合計で10に統合する目標を掲げている。【岩崎誠】
毎日新聞 2006年7月27日