関東財務局は27日、中堅消費者金融のアエル(本社・東京都中央区)が違法な取り立てをしていたなどとして、全246店を対象に業務停止命令を出した。
同局によると、東京・渋谷駅前支店の担当者が取り立ての電話に出た債務者の子供に「家の場所は知っている」などと言い、恐怖心を抱かせた。また宮城、福島、香川各県の支店では、返済条件を巡る債務者の家族との交渉の記録類を残していなかった。
同局は、社内の内部管理体制や法令順守の徹底が不十分だったと指摘。全店について8月21日から3日間、渋谷駅前支店は26日間、記録不備の3支店は5日間、返済や調停を除く全業務の停止を命じた。【清水憲司】
毎日新聞