群馬県太田市の三峰病院(00年に廃院)の診療報酬不正受給事件で、前橋地裁(三上潤裁判官)は28日、詐欺罪に問われた同病院長の医師、越塚峰嗣被告(52)に懲役2年6月(求刑・懲役4年)、事務課長の土谷隆夫被告(46)に懲役2年、執行猶予4年(同・同2年)を言い渡した。
判決などによると、越塚被告は87年に保健所から標準医師数の不足を指摘され、土谷被告らに虚偽の医師名簿の作成を指示。給与台帳や日誌なども偽造し、99年2月から計8回、医師数などを水増しした関係書類を県に提出、診療報酬計約2760万円をだまし取った。
不正受給は少なくとも92年から始まり、時効成立分を含めると詐取額は計約4億8000万円に上るという。【伊澤拓也】
毎日新聞 2006年7月28日