千葉市教育委員会のホームページ(HP)で公開されている会議録のうち、「黒塗り」して保護していた休職教諭の病名や情報公開請求者の名前、住所などの個人情報が、操作方法を変えることで閲覧できる状況だったことが分かった。同市教委はすべての会議録を削除し、情報漏れの該当者に謝罪する。
市教委によると、閲覧が可能だったのは、02年度の9回の教育委員会議に掲載された10件。懲戒処分される教諭名と年齢、教諭からわいせつ被害を受けた児童の学校名や所属クラブも閲覧できる状態になっていた。
他年度の会議録では、保護対象部分を黒丸や黒四角などの記号に1文字ずつ置き換えることで閲覧できないようにしていた。しかし、02年度だけは、コンピューターによる「黒塗り」処理をしていたため閲覧が可能になっていた。【中川紗矢子】
毎日新聞 2006年8月1日