財務省は1日、03年3月発行の個人向け国債(変動金利型、10年満期)の金利を、9月11日から過去最高の1.13%に引き上げると発表した。変動型個人向け国債の金利は半年ごとに、直近の10年物固定利付国債の平均落札利回りから0.8%を差し引いた水準に変更される。今回引き上げる個人向け国債の発行当時の金利はわずか0.09%だった。
個人向け国債は1、4、7、10月の年4回発行。変動型に加え、今年1月からは固定金利型(5年満期)の発行も始めた。これまでの最高金利は、10年物が06年7月発行の第15回債(1.1%)。5年物は06年7月発行の第3回債(1.3%)。個人向け国債は03年3月から現在まで、総額21兆4800億円が発行された。【古田信二】
毎日新聞 2006年8月1日