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秋田娘殺害:「子育てに悩む」…畠山容疑者が動機を供述

秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、無職、畠山鈴香容疑者(33)が県警能代署捜査本部の調べに対し、「子育てに悩んでいた」と長女彩香ちゃん(9)殺害の動機を供述していることが分かった。2軒隣に住んでいた米山豪憲君(7)殺害については「相手にしてくれない世間が憎らしかった」という内容の供述をしている。捜査本部は、いずれの事件も自己中心的な思いから漠然と殺意を抱く中で、衝動的に殺害を重ねたとみて追及。1日夜、畠山容疑者を立ち会わせ殺害現場の大沢橋などを実況見分した。

 調べでは、畠山容疑者は殺害の直接的な動機について「魚を見せようとしたが暗くて見えず、帰ろうとしたらだだをこねたのでイライラして突き落とした」と供述していた。しかし「東京に行きたかった」とも供述しており、現在の生活に不満を感じ、その原因を彩香ちゃんと考え、疎ましく感じていたとみられる。

 畠山容疑者は彩香ちゃんが死亡した当初は、周囲から遺族として扱われたが、間もなく警察や周辺住民からあまり相手にされなくなった。豪憲君殺害については「生きている他の子にしっとのような気持ちが交じっていた」と供述。「1カ月前まで一緒にいたのに、みんなもう彩香を忘れてしまったと思うと悔しかった」とも話していた。【百武信幸】

毎日新聞 2006年8月2日 

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