麻生太郎外相は2日、来日しているイランのモシャイ副大統領(文化遺産・観光庁長官)と外務省で会談し、イランの核問題について意見交換した。麻生外相は、国連安全保障理事会の常任理事国5カ国(米英仏中露)と独が示した包括的見返り提案について「検討プロセスを世界に向かって伝える努力が必要だ」と述べ、各国の理解を得る努力を求めるとともに早期回答を迫った。
これに対し、副大統領は国連安保理で採択された制裁警告決議について「西側諸国が対話ではなく圧力によってイランの権利を奪おうとしているとの不信感を高めるものだ」と強く反発した。
毎日新聞 2006年8月2日