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亀田興毅:防衛せずに王座返上?協栄の金平会長が示唆

 
亀田興毅選手がWBAライトフライ級チャンピオンを獲得して一夜明けた会見後、取り囲む記者の質問に答える協栄ジムの金平会長(中央)=東京都港区のTBSで3日午後1時43分、小出洋平写す

 世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者、亀田興毅(19)が所属する協栄ジムの金平桂一郎会長は3日、次戦の構想について「1週間ほど休養した後、本人と父親(史郎トレーナー)を含めて話し合いたい」と、白紙であることを説明した。WBAからは指名試合(1位選手との試合)を求められているが、「昨日の動きを見ると減量がきつかったと思う。健康管理を考えなくてはならない。チャンピオンであるなら、防衛戦を組まなければいけないのも事実」と述べ、防衛せずに王座返上の可能性もあることを示唆した。

 亀田は今後にについて「今は何も考えていない。3階級制覇が目標やから。(体重的に)一番難関だったライトフライ級が取れたから次につながるな」と述べるにとどまった。

 会見の一問一答は次の通り。

  ◇  ◇  ◇

 --王者になって一夜明けての感想は。

 まだ実感がない。2時間しか寝ていないので早く寝たい。

 --試合を振り返ってどう思うか。

 最悪の状態で勝てたから次はもっと強くなる。

 --家族とは試合後に何か話したか。

 おやじとはホテルで部屋は別々だったし、話していない。(自宅に)帰ったら、試合についていろいろ言われるやろな。(次弟の)大毅は「お兄ちゃん、危ないな。よう勝ったな。世界チャンピオンになって、自分のボクシングしたら負けないな」と言われた。

 --平均42・4%のテレビ視聴率については

 100%には遠いな。おれは精いっぱいボクシングやって、徐々に上がってきてええ感じやな。

--判定を待つ間はどう思っていたのか。

 勝ったかなあと思っていた。おれの頭の中(の採点基準)ではな。クリーンヒットを入れた方が勝ちと思う。ガードしていたから、パンチは(そんなに)もらっていない。

 --本来のフライ級から落とした影響は。

 減量はスムーズに行ったし、影響があったのかどうか分からない。ライトフライ級(48・9キロ)はボクシングを始めた小学6年の時の体重。パンチも(体重が)乗っていなかったし、フライ級の方が体は動くかもしれない。

 --お客さんに「不細工な試合をしてすんません」と謝ったが。

 お金払って見に来ているお客さんにKOを見せられなかった。

 --今後について抱負を。

 (弟の)大毅、和毅もいる。みんなでもっともっと盛り上げていくよ。

毎日新聞 2006年8月3日

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