6日午前0時5分ごろ、岐阜県各務原市那加東亜町のマンション駐車場で、不審車両として手配されていた乗用車を県警機動捜査隊と岐阜羽島署の車両2台が包囲、警察官5人で運転していた男に職務質問しようとしたところ、男は急発進を繰り返し、車体を同隊員らに接触させた。このため同隊員3人がタイヤや男の腕を狙って計7発発砲、うち1発が男の左肩に命中した。同隊員らは男を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。
各務原署の調べでは、男は住所・職業不詳、水野浩三容疑者(35)で1カ月のけが。車は5日夜、出店荒らしの現場近くで岐阜羽島署員に目撃され、不審車両として手配されていた。パトロール中の各務原署員が午後11時半ごろ、同駐車場に止まるのを確認した。
車を接触させられた▽同隊警部(57)▽同隊警部補(48)▽岐阜羽島署巡査長(32)▽同(29)の4人が、いずれも足に軽い打撲など。
各務原署の酒井史朗副署長は「現在までに判明している状況では、被疑者逮捕のための適正な職務行為だと思われるが、詳細については調査中だ」とコメントした。【永海俊】
毎日新聞 2006年8月6日