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ごみ焼却炉停止:三菱重工が損害金支払いで和解 仙台市

三菱重工業(東京都港区)が施工した仙台市のごみ焼却場「松森工場」が昨年、全炉停止して約4カ月引き渡しが遅れた問題で、同社が遅延損害金七千数百万円を市に支払うことでほぼ合意したことが8日、分かった。

 市などによると、同工場は総事業費365億円。昨年4月1日に予定されていた引き渡し前日、焼却炉3基のうち1基の触媒反応装置が焼損し緊急停止。残る2基も同様の異常燃焼の可能性があるとして5月13日に運転を停止した。その後も復旧作業中の人為ミスや計器の故障などが相次いで発覚。予定の約4カ月遅れの同8月10日にようやく全面稼働した。この間、市はごみ処理が滞り、周辺自治体に処理を依頼する事態に陥った。

 同社はミスを認め、損害額について両者が交渉を進めていた。市は9月の定例市議会に合意について議案を提出する方針。同社は「交渉は進んでいるが、現段階ではコメントできない」と話している。【山寺香、伊藤絵理子】

毎日新聞 2006年8月9日

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