台風7号の大雨で土砂崩れが発生、道路上を覆った現場=東京都品川区西五反田で9日午前10時9分、本社ヘリから松田嘉徳写す
台風7号の影響で、静岡県や千葉県、東京都内などで土砂崩れが発生。いずれもけが人はなかったが、計10世帯が自主避難した。また鉄道や空、海の便など各交通機関も始発から乱れた。
静岡県伊豆地方では、8日の降り始めから9日午前6時までの雨量が300ミリ以上に達し、土砂崩れが10件発生。南伊豆町下流では民宿の裏山の土砂が未明に崩れ、宿泊客6人が近くの公民館に避難するなど、4市町で計9世帯39人が自主避難した。
千葉県の房総半島南部でも館山市など16カ所でがけ崩れが起き、1世帯が自主避難。神奈川県葉山町では町道脇のがけ(高さ30メートル)の一部が崩れ、東京都品川区では、西五反田3で区道脇のがけから土砂約160立方メートルが崩れ、幅10メートル、長さ20メートルにわたって区道をふさいだ。
空の便は台風8号の影響とも合わせ、沖縄離着陸便を中心に日本航空グループで羽田-沖縄など78便、全日空グループも羽田-八丈島など76便を欠航した。海の便は東海汽船が竹芝(東京都)や熱海(静岡県)と伊豆七島を結ぶ高速船8往復を欠航した。
一方、鉄道では、伊東線(熱海-伊東)が始発から全線で運休、特急スーパービュー踊り子号と特急踊り子号の午前中の上下17本の運転を見合わせた。伊豆急行も始発から運航を取りやめたが、いずれも午前10時過ぎに運転を再開した。
内房線・上総湊ー安房鴨川間も始発から運休。内房線と外房線の特急が午前中全線21本で運休した。