鹿児島大(永田行博学長)は9日、60代の男性教授が研究指導と称し、学内で男性助教授と男子大学院生ら計3人に暴力を繰り返すなどしていたとして、同日付で教授を停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。
同大によると、教授は同じ研究グループの50代の助教授に対し、01年10月以前から05年1月に平手でほおをたたいたり、拳で胸を突いたりするなどの暴力行為を10回以上繰り返した。01年9月~今年2月には複数回、反省文に「辞職をする」という趣旨の文章を書き加えさせた。
また、03年4~6月に複数回、研究室の大学院生の顔をひじで殴ったほか、00年秋ごろに研究室の別の学生の頭を平手で殴った。大学院生はその後から恐怖で大学に通えなくなり、03年9月に「進路変更」を理由に退学した。【内田久光】
毎日新聞 2006年8月10日