【エルサレム樋口直樹】イスラエル政府が9日、レバノン侵攻の拡大を承認した問題で、イスラエル当局者は同日、西側に対し、国連安保理での停戦に向けた決議案が合意に達すれば、数日中に侵攻拡大の作戦を停止する用意があると語った。ロイター通信が伝えた。
また、AP通信によると、イスラエル閣僚の一人は国連安保理決議案に協議時間を与えるため、作戦の開始を2、3日猶予するとも語った。新たな作戦の遂行には約1カ月間が見込まれるという。
レバノン南部のイスラエル軍陸上部隊は現在約1万人。9日付のイスラエル紙イディオト・アハロノトによると、リタニ川付近までの広大な地域を制圧するには3万人規模の陸上部隊が必要という。
毎日新聞 2006年8月10日