【エルサレム樋口直樹】イスラエル軍は7日、レバノン南部の住民に対し、同日午後10時(日本時間8日未明)からの外出制限を宣言した。対象はレバノン国境から北へ約20キロ離れたリタニ川以南の地域で、自動車による移動を禁じた。こうした外出制限は初めて。命令を無視すれば空爆などの対象になりうるとしている。ヒズボラの掃討を目指すイスラエル軍は、同地での陸上戦の一層の拡大を検討している模様だ。
軍当局によると、外出制限は昼夜の区別なく、無期限で実施される。上空からの印刷物の投下や地元メディアなどを通じて住民に通知したという。報道官はヒズボラに対する武器弾薬の供給を断つとともに、イスラエル領へのロケット弾攻撃を阻止するのが狙いだと説明している。
毎日新聞 2006年8月8日