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1等海曹:海自聞き取り調査後自殺 上海へ無届け渡航問題

無届けで中国・上海などに渡航したとして、海上自衛隊佐世保地方総監部から事情聴取を受けていた1等海曹(42)が10日早朝、長崎県の佐世保港に停泊中の護衛艦「あさゆき」艦内の倉庫で首をつって死亡しているのを同僚が見つけた。自殺とみられるが、遺書は見つかっていないという。

 防衛庁によると、自殺した1等海曹は99年12月~06年2月、上海や韓国などへ無断渡航を繰り返していた。

 同総監部では隊員の無断渡航の実態と情報漏えいの有無について調査を進めている。自殺した1等海曹は上海などに無断渡航していることが明らかとなり、数日前から聞き取り調査を行っていた。

 海上自衛隊では、上対馬警備所(長崎県対馬市)に勤務していた別の1等海曹(45)が無届けで上海に渡航を繰り返し停職10日の懲戒処分を受けている。同1等海曹については、04年5月に自殺に追い込まれた在上海日本総領事館員が交際していた中国人女性と知り合ったカラオケ店で、別の女性から接待を受けるなどしていたことや、内部情報を自宅に持ち出していたことが判明し、警察当局が女性との交際の実態などについて捜査を進めている。

 
毎日新聞 2006年8月10日

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