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大阪女性監禁:失そう中、母親に「直筆手紙、金の無心も」

 大阪府茨木市のマンションでの女性連続監禁事件で、04年3月に死亡した奈良県の女性美容師(当時29歳)が行方不明になっていた間、広島県に住む母親の元に2度にわたり直筆の手紙が届き、1通は金の無心をする内容だったことが、分かった。

 また、母親の弁護士は村本卓也容疑者(42)=別の女性に対する逮捕監禁容疑などで逮捕=を、傷害致死容疑で15日にも大阪府警に告訴することを明らかにした。

 弁護士によると、手紙が届いたのは、奈良県の美容院に勤務していた美容師が03年9月に行方不明になった後の11月上旬と12月上旬。「彼(村本容疑者)と一緒にいる。心配しないで」などとの内容で、12月の手紙には多額の金銭を求める記述があった。いずれも差出人がなく、振込先の指定もなかったが、筆跡などから母親は美容師の直筆と判断したという。

 また、美容師は同年7月中旬、村本容疑者を伴い帰省して1泊した。「一緒になりたい」と紹介したが、母親は口数の少ない村本容疑者に不信感を抱き、「よく考えなさい」と忠告したという。

 母親は04年3月11日、、美容師の身元確認のために府警茨木署を訪れた際、「心肺停止状態で見つかった」と説明を受けた。死体検案書には全身に皮下出血があったことが記されており、母親は真相究明を強く求めているという。【重石岳史】

毎日新聞 2006年8月11日 

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