大阪府門真市の女子大生(19)に縫い針で入れ墨などをしてけがを負わせたとして、島根県出身の無職少年(19)が府警少年課と門真署に傷害容疑で逮捕されていたことが分かった。少年は女子大生のマンションで16~19歳の少女計4人と同居していた。他の3人にも入れ墨の跡やあざがあり、少女らは「暴行され、同居を強いられた」などと訴えているという。府警は余罪を追及している。
調べでは、少年は今年1月ごろ、インターネットの出会い系サイトなどを通じて女子大生と知り合い、3月から同居。その後、女子大生の友人2人(いずれも19歳)と、出会い系サイトで知り合った無職少女(16)を引き入れ5人で生活するようになった。少女らは、大学やアルバイト先にはそこから通っていた。
府警への女子大生らの説明では、気に入らないことがあると少年に暴力を振るわれ、「除霊する」と縫い針で十字架のマークなどの入れ墨を入れられたり、売春を強要されたりしたという。
先月16日、女子大生ら2人が同署に相談。少年が「入れ墨は自分が入れた」と認めるなどしたため、女子大生への傷害容疑で緊急逮捕、今月4日にはタバコの火を女子大生に押しつけた同容疑で再逮捕した。少女らは「悪魔がついているとか、売春をばらすなどと脅され、同居を強いられた」などと訴えているという。【大場弘行】
毎日新聞 2006年8月14日