薬害エイズの被害者らで作る「はばたき福祉事業団」(東京都)が28日付で、厚生労働省から社会福祉法人として認可された。これまでは寄付行為に税金がかかるなど活動の広がりに限界があり、法人化が課題になっていた。税制上の優遇措置などがある社会福祉法人になることで、活動基盤の強化が可能になる。
同事業団は97年4月、非加熱製剤でHIVに感染した血友病患者らが、国と製薬会社に賠償を求めた裁判の和解金の一部で設立。被害者の手による救済組織として、感染原因に関係なく被害者やその遺族の相談事業のほか、被害者の生活実態調査などを進めてきた。
毎日新聞 2006年8月29日