【タシケント山下修毅】中央アジア訪問中の小泉純一郎首相は29日午後(日本時間同日夜)、ウズベキスタンの首都タシケントでカリモフ大統領と会談した。昨年、反政府暴動を武力鎮圧した同国は人権問題で欧米と対立を深めていることから、首相は大統領に民主化を促し、両首脳は貿易・投資環境の整備などをうたった声明を発表した。
ウズベキスタンは01年の米同時多発テロ後、米軍の駐留を認めるなど米国との関係を強めたが、暴動鎮圧後はロシアに接近。小泉首相が日本の首相として初訪問したのはロシアをけん制する狙いもあり、声明には中央アジア地域と日本の協力強化も盛り込まれた。
毎日新聞 2006年8月30日