C型肝炎訴訟:国が控訴へ 福岡地裁判決
川崎二郎厚生労働相は1日、国側が一部敗訴した薬害C型肝炎訴訟の福岡地裁判決(8月30日)について「(80年11月以降の国の責任を認めた)判決をそのまま受け入れるのは難しい。控訴という方向になると思います」と話した。
川崎厚労相は判決について「国の主張が受け入れられず、非常に厳しい」と感想を述べた一方、「裁判官の判断も分かれている。それぞれが判断された結果だろうが、医薬品行政の根幹問題であり、判決をそのまま受け入れるのは難しい」と話した。
薬害肝炎訴訟を巡っては、6月に大阪地裁でも国と製薬会社の責任を認める判決が出ているが、国側と原告側双方が控訴している。【北川仁士】
毎日新聞 2006年9月1日