3日午後2時20分ごろ、和歌山県岩出市中迫の国道24号交差点脇のガソリンスタンド(GS)に、同市金屋、警備員、中辻章智容疑者(62)運転の乗用車が突っ込んだ。車はミニバイクの給油待ちをしていた同市根来、左官業、里宗次郎さん(64)をはね、計量器とその近くで他の車に給油中だったアルバイト店員の女子高校生(18)に衝突した。里さんは頭などを強打し、同8時すぎに死亡。高校生は右太ももを骨折し、衣類に漏れたガソリンが付いて事故の衝撃で引火。火は別の従業員がすぐに消し止めたが、足などにやけどを負った。
県警岩出署は業務上過失傷害容疑で中辻容疑者を現行犯逮捕。呼気からアルコール分を検出したため、道交法違反(酒気帯び運転)容疑でも調べている。中辻容疑者は足にすり傷。
このスタンドによると、給油はホース先端のハンドルから手が離れると自動的に止まる構造。このため計量器はなぎ倒されたがガソリンの大量流出はなく、高校生の衣類にはホースに残っていたガソリンがついた可能性があるという。【水津聡子】
毎日新聞 2006年9月4日