3日午後11時55分ごろ、愛知県北名古屋市のアルバイト男性(57)方の無職の二男(16)から、「お父さんを殴った」と110番通報があった。同県警西枇杷島署員が駆けつけたところ、父親が玄関付近で血を流して倒れており、病院に運ばれたが、外傷性くも膜下出血で意識不明の重体。そばにいた二男が父親を殴ったことを認めたため、同署は二男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
調べでは、二男は同夜、自宅でテレビゲームをしていたところ、父親から「働きもせずにゲームをするな」と責められて大げんかとなった。いったん治まったが、再び怒りがこみ上げ、アイロンを持ち出して後頭部などを殴りつけたという。室内から血の付いたアイロンが見つかった。
母親(50)によると、二男は軽度の知的障害があり、小中学校は障害児学級に通学。卒業後は進学も就職もせず、家に引きこもりがちだったという。一家は父母と二男の3人暮らしで、事件当時、母親は清掃関係のパートに出ていて不在だった。【鈴木顕】
毎日新聞 2006年9月4日