寝たきりの母親に暴行を加え、殺そうとしたとして三重県警伊勢署は12日、伊勢市宇治浦田1、無職、光田斎一郎容疑者(63)を殺人未遂の疑いで逮捕した。
調べでは、光田容疑者は、今年7月初旬から9月11日までの間、寝たきりの母喜久枝さん(85)の顔や頭などを素手で殴りつける暴行を加え、左側硬膜下血腫などのけがを負わせた疑い。
光田容疑者は妻と3人暮らし。喜久枝さんは2、3年前から寝たきりとなり、時々有料のデイサービスを受けていたが、経済的な理由から今年6月末を最後に、デイサービスを断り、光田容疑者が自宅で介護を続けてきた。
調べに対し光田容疑者は、「介護に疲れてた。死ねば、介護をしなくて済むと思った」と犯行を認めているという。【木村文彦】
毎日新聞 2006年9月13日