東京都内のタクシー会社でつくる「東京乗用旅客自動車協会」(千代田区)が発行するクーポン券「東京タクシー共通乗車券」の偽物が13枚見つかっていたことが分かった。いずれも500円券で、同協会は加盟社に注意を呼び掛けるとともに警視庁に被害届を出す方針。
協会によると、偽造券は今月4日に回収されたクーポン券の中から見つかった。本物に比べて紙質が柔らかく、券を切り離すためのミシン目がやや粗いが、本物と同様に、見る角度によって模様が変わる「ホログラム」が印刷されており「一見すると分からないほど精巧」(同協会)という。
全国のチケットショップでつくる「日本チケット商協同組合」(港区)も協会から連絡を受け、加盟店に注意を呼び掛けている。【三木陽介、石丸整】
毎日新聞 2006年9月7日