【ニューヨーク坂東賢治】カナダ・ケベック州モントリオール中心部のドーソン・カレッジ(2年制)で13日午後0時40分(日本時間14日午前1時40分)ごろ、銃を持った男がカフェテリアに入り、学生に向けて銃を乱射した。AP通信によると、学生とみられる女性1人が死亡、約20人が負傷した。負傷者のうち数人は重体だという。現地の警察当局は男を校内で射殺したと発表した。
同通信や現地メディアの報道によると、男は黒いトレンチコートを着て頭をモヒカン刈りにしていた。徒歩で校内に入り、昼食時間でカフェテリアにいた学生らに向けて大型の銃を無差別に発砲したという。警察当局は「テロや人種差別との関連はない」との見解を示したが、男の身元や動機は今のところわかっていない。
モントリオールの日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。
同州では総合大学に入るには2年制のカレッジの卒業資格が必要で、学生は日本の高校3年生と大学1年生に当たる。他に職業科もあり、同カレッジには約1万人の学生が通っている。
毎日新聞 2006年9月14日