\ 職務質問した警察官を車で引きずりけがを負わせて逃げたとして、大分県警大分東署は14日、同県杵築市南杵築、配管工、神田尚容疑者(26)を道交法違反(ひき逃げなど)容疑で緊急逮捕した。神田容疑者から呼気1リットルあたり約0.4ミリグラムのアルコールが検出され、「飲酒がばれるのが怖かった」と話している。
調べでは、同日午前0時ごろ、大分市一木の市道で、神田容疑者運転のRV(レジャー用多目的車)が蛇行運転しているのを県警交通機動隊のパトカーが発見。赤信号で停車した際、巡査長(29)が職務質問したところ、神田容疑者はいきなり車を発進させ、運転席の窓にしがみついた巡査長を約20メートル引きずってから逃走した疑い。巡査長は振り落とされ、頭に約1週間のけがをした。
同署は車のナンバーから神田容疑者を割り出し、約4時間後に現場から約1キロ離れた空き地で神田容疑者を見つけ緊急逮捕した。大分市内の飲食店でビールや焼酎などを飲んだという。今後、飲酒運転についても調べを進める。【下畑和幸】
毎日新聞 2006年9月14日