【ニューヨーク坂東賢治】ラトビアのワイラ・ビケフレイベルガ大統領(68)は18日、ニューヨークで記者会見し、国連事務総長選への出馬を表明した。出馬表明は6人目でアジア以外からは初。ラトビア、リトアニア、エストニアのバルト3国が15日付で国連安保理議長に同大統領を事務総長候補に推薦する書簡を送っていた。
これまでの慣行から次期事務総長はアジアから選出されるとの見方が強く、これまでに立候補したのは韓国の潘基文(バンギムン)外交通商相らアジア出身の5人の男性。同大統領は女性としても初の候補となる。
同大統領は会見で厳しい情勢にあることを認めながらも、これまで中・東欧地域出身の事務総長がいないことを指摘し、「男だけのクラブで男たちが結託し、取引していることに多くの女性が失望している」「事務総長を含め、女性が世界のあらゆる責任あるポストに就くのを見たい」と訴えた。
毎日新聞 2006年9月19日