米航空宇宙局(NASA)は18日、国際宇宙ステーション内で異臭が広がるトラブルがあり、3人の乗員が一時的に保護用のマスクや手袋を着用したと発表した。
当初は乗員から煙と報告があったが、ロシア棟に設置されている酸素発生装置から水酸化カリウムの蒸気が漏れたと分かった。NASAは「生命に危害を与えるようなものではなく、事態は沈静化した」とした。
ロシア通信によると、ロシア宇宙庁報道官は、装置を作動させたところ異臭が発生し、その後装置を止めたとしている。
ステーションには同日打ち上げられたソユーズ宇宙船が20日にドッキングし交代要員2人と女性観光客がステーションに乗り込む予定。NASAはソユーズの乗員受け入れに問題はないという。
大型太陽電池パネルの設置作業を終えたスペースシャトル「アトランティス」は既に17日午前(日本時間同日午後)にステーションを離脱、20日の帰還に向けて地球周回軌道を回っている。(ワシントン共同)
毎日新聞 2006年9月19日