少年同士のけんかで、高校1年の男子生徒がはねられて重体になったコンビニの駐車場=藤沢市長後で22日午前9時ごろ、金沢盛栄写す
21日午後11時20分ごろ、神奈川県藤沢市高倉のコンビニエンスストア「スリーエフ長後東口店」から「店の駐車場で10人くらいがけんかしている」と110番があった。県警藤沢北署員らが駆けつけたところ、原付きバイクに乗った綾瀬市内に住む県立高校1年の男子生徒(16)が、無人のワゴン車と客の車に挟まれていた。生徒は頭を強く打って意識不明の重体。少年ら4人が足を骨折するなどの重傷を負っていた。同署はワゴン車の運転者が生徒をわざとはねたとみて、殺人未遂容疑で行方を追っている。
調べでは、重傷を負ったのは▽相模原市内に住む私立高校2年の男子生徒(17)▽横浜市泉区内に住む市立中学2年の男子生徒(14)ら4人。ワゴン車は黒で、東京都内で00年に盗まれた車のナンバープレートに付け替えられていた。現場には鉄パイプ数本が落ちており、同署は少年を中心としたグループ同士のけんかとみて調べている。
現場は小田急江ノ島線の長後駅前。事件を目撃した自営業の男性(60)は「ワゴン車がゆっくり走ってきて、突然アクセルを踏み込んで人とバイクに向かって突っ込んだ。ブレーキを踏む音もなかった。人のすることじゃない」と話した。【内橋寿明、梅田麻衣子】