日本百貨店協会が19日発表した1月の全国百貨店売上高は6886億円で、前年同月比(既存店ベース)の増減率は0.0%となり、4カ月ぶりにマイナスから脱した。初売りや各種セールが好調だったためだが、同協会は「消費が本当に回復しているかは疑問」と慎重な見方を示している。
暖冬の影響でコートなど冬物衣料が伸び悩み、衣料全体は同1.0%減で4カ月連続で減少。しかし、食器などの家庭用品は同1.3%増で16カ月ぶりにプラスに転じ、婦人靴など身のまわり品も同3.3%増で2カ月ぶりに増加した。地区別では、京都が同5.2%増で3カ月連続の増加で、都市部全体でも同0・1%増と4カ月ぶりのプラス。しかし、地方では同0.1%減にとどまった。
同協会によると、2月の見通しについては、約7割の百貨店が「1月と変わりない」と回答しているという。【宇田川恵】
毎日新聞 2007年2月19日 18時31分