スポーツ用品販売の「ナイキジャパン」(東京都品川区)の顧客約44万5000人分の個人情報が記録された磁気テープが盗まれた事件で、茨城県警は7日、江戸川区西一之江1、トラック運転手、紙屋光春(28)▽千葉県佐倉市表町1、内装業、蜂須賀謙一郎(43)の両容疑者を窃盗容疑で逮捕した。いずれも「やっていない」と容疑を否認しているという。
調べでは、両容疑者は共謀し、昨年8月19日午後から20日朝にかけ、江東区新木場2の佐川急便江東店の敷地内に止めてあった大型トラック(100万円相当)と積み荷の運動靴、磁気テープなど3052点(1150万円相当)を盗んだ疑い。積み荷は見つかっていない。トラックは同県稲敷市の解体業者に持ち込まれ、県警は今年1月17日、トラックを売った別の2人の男を逮捕した。取り調べの中で、両容疑者が浮上したという。
県警などによると、顧客情報は全国に9店舗あるナイキジャパン直営店「ナイキストア」のメンバーズカード会員の名前と住所、電話番号などが含まれていた。県警は「カードには高度なセキュリティー措置が取られ、現時点で情報の流出はない」としている。【三木幸治、山本将克】
毎日新聞 2007年3月7日 11時22分