【ジャカルタ井田純】インドネシア・ジャワ島中部のジョクジャカルタ空港で7日午前7時(日本時間同9時)ごろ、ジャカルタ発の国営ガルーダ航空旅客機(ボーイング737-400型)が着陸の際に炎上した。地元テレビは、少なくとも10人が死亡し、100人近くが負傷し病院に運ばれたと伝えた。在ジャカルタ日本大使館によると、乗客名簿に日本人とみられる2人の名前があり、確認を急いでいる。
ソニー本社(東京都港区)によると、炎上した旅客機には、現地法人ソニー・インドネシア(ジャカルタ)の日本人男性1人が搭乗していたが、脱出して無事だという。
地元テレビによると、同機には約140人の乗客乗員が搭乗していた。同機は着陸の際、大きくバウンドした後、前輪付近から出火、まもなく爆発し、炎に包まれたという。機体は尾翼部分などを残してほぼ全焼の状態だという。オーバーランしたという情報もある。また、インドネシアを訪問しているオーストラリアのダウナー外相が7日にジョクジャカルタを訪れる予定で、事故機にはオーストラリアの外交関係者や報道関係者が多数乗っていたという。
ジョクジャカルタはジャワ文化の古都で、近郊には世界遺産の仏教遺跡ボロブドゥールやヒンズー寺院プランバナンがあり、外国人観光客も多く訪れる。昨年5月のジャワ中部地震では大きな被害を受けた。
毎日新聞 2007年3月7日 11時16分 (最終更新時間 3月7日 12時01分)