14日午後5時40分ごろ、愛知県豊明市新田町西筋の同市立中央小学校(松原康久校長、児童数898人)の敷地内で、同市内に住む会社員(36)の長男で、同小5年生の男児(11)が頭から血を流して倒れているのを男性教師(28)が見つけ、119番した。男児は意識不明の重体。校舎2階から「ごめんなさい」などと書かれた男児が残したとみられる紙片が見つかっており、同県警愛知署は校舎から飛び降りるなどした自殺未遂と事故の両面で捜査を始めた。
調べでは、男児は「管理棟」と呼ばれる3階建て校舎の1階配ぜん室東側のコンクリート通路上に倒れていた。発見の約10分前、現場の真上にある2階通路の突き当たりの窓が開いているのを別の教師が目撃しており、そこから落ちた可能性がある。男児の教室も2階にある。
同小によると、この校舎と西側の体育館との間の敷地に男児のランドセルや帽子、靴などがあった。上履きはげた箱に入っていた。男児はこの日午後3時半まで授業に出席し、放課後は所属しているサッカークラブの練習に参加。午後5時15分ごろの練習終了まで参加したことが確認されている。発見時の服装はクラブで着用する体操着ではなく、普段着だった。
同小の教頭は「大事な子供の命が危ない状態になり、申し訳ない」などと話した。同小は豊明市役所南の住宅街の一角。【加藤隆寛、米川直己、松岡洋介】
毎日新聞 2007年3月15日 3時00分