【ワシントン木村旬】自動車世界最大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)が14日発表した06年12月期決算は、純損益が19億7800万ドル(約2300億円)の赤字だった。同期決算はフォード・モーターとクライスラー(ダイムラークライスラー北米部門)も赤字を計上している。日本車の攻勢を受けた米ビッグスリーの地盤沈下が改めて鮮明となった。
ただ、GMの06年10~12月期決算の純損益は9億5000万ドルの黒字に転じた。年間赤字も05年の104億ドルから大幅に縮小し、大規模なリストラの効果が徐々に浸透していることをうかがわせた。GMのワゴナー会長は「再建が大きく進展したことの反映だ」との声明を発表した。
GMの06年12月期決算の売上高は、前年同期比6・5%増の2073億ドル。06年の年間販売台数は前年比13万台増の918万台。北米市場は不振だったが、南米やアジアなどで販売を伸ばし、トヨタ自動車の880万台を抑えた。
毎日新聞 2007年3月14日 21時35分