東京・秋葉原の路上で起きた連続殺傷事件で、これまでに男女7人が死亡し、10人が重軽傷を負っています。逮捕された男は、「人を殺すために来た」と話しています。
買い物客でにぎわう秋葉原の大通り・・・。普段と何ら変わらない「アキバ」の日常の1コマです。ところがこの1分後、その大通りに1台のトラックがスピードをあげたまま突っ込んでいきます。
男のトラックは通行人3人をはねます。突然の出来事に通行人の視線は自然とトラックのほうへと向かいます。その時です。トラックの運転席側の陰から男が飛び出してきます。
男はそのまま大通りを走り抜け、カメラには男が走り抜けた方向から逃げてくる人たちの姿が映っていました。犯行はトラックから降りてわずか数分の間に行われたと見られています。
「刺して、そこからずっとあそこまで行って、路地に入るところで警察官ともみ合っていた」(目撃者)
殺人未遂の現行犯で逮捕されたのは、静岡県裾野市の職業不詳・加藤智大容疑者(25)です。加藤容疑者は通行人3人を次々とはねた後、トラックから降りて、刃渡り13センチのサバイバルナイフで数人を次々と刺しながら移動しました。
しかし、駆けつけた警察官が拳銃を向け「武器を捨てろ」と警告すると、持っていた凶器を捨て、逮捕されました。
加藤容疑者は、静岡県内にある自動車部品会社で派遣社員として勤務。8日、レンタカーの営業所で2トントラックを借り、そのまま東京に向かったものと見られています。
「ここのところ全然いなかった。車も止まっていなかったし。おとなしそうな普通の方だと思いましたけど」(加藤容疑者の隣人は)
死亡が確認されているのは、東京・北区の武藤舞さん(21)や神奈川県厚木市の松井満さん(33)。そして、埼玉・蕨市の宮本直樹さん(29)らあわせて男女7人です。ほかにも救護にあたった警察官ら10人が重軽傷を負い、病院で手当てを受けています。(08日23:31)