microSDサイズの無線LANカード――KDDIの新技術「ワイヤレスジャパン2009」のKDDIブースでは、夏モデルやiidaブランドの端末が展示されているほか、新技術のデモンストレーションも見ることができる。注目は、今回が初披露となるmicroSDサイズのケータイ向け無線LANカードと、7月14日に発表したUSB 2.0の赤外線ワイヤレス化技術だ。
●microSDスロットを使ってケータイを無線LAN対応に
今年の夏モデルはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3キャリアから無線LAN機能を内蔵した端末が登場した。無線LAN対応ケータイでは、自宅や公衆の無線LANアクセスポイントに接続して、高速なインターネットを楽しめる。
今回、KDDIが公開した“microSD無線LANカード”は、携帯電話のmicroSDスロットにカードを差し込むことで、無線LANを内蔵していない端末でも無線LANを利用できるというもの。商用化の時期は未定としているが、会場にはミツミ電機製、ルネサステクノロジ製のカードが展示されていた。ミツミ電機製のカードに使用されているチップには、auの無線LAN対応モデル「biblio」に搭載したものと同じ、アセロス・コミュニケーションズ製の「AR6002GZ」が採用されている。
無線LANカードはIEEE802.11b/gに準拠し、実測値で13Mbps程度の通信が可能だ。カードを搭載した展示端末を利用してみると、端末側の処理速度の限界もあって、PCと同等の“サクサク”感は得られなかったものの、携帯電話としては快適なブラウジングができた。なお、携帯電話向けに開発したものだが、PCに応用することもできる。
遮蔽物のない環境なら、アクセスポイントから20~30メートルほどの範囲内で利用できる。しかし、「自宅全体からアクセスできるというよりは、リビングなどの広い部屋の範囲で利用できるイメージ」(説明員)だという。microSDスロットに収まるコンパクトな無線LANカードでは「ゲインに限界があるほか、ダイバーシティ(複数のアンテナを使い感度を高める技術)を使うことができない」ため、広範囲化が難しい。
カードはSDIOとして認識され、メモリ機能は備えていない。そのため、携帯電話に搭載した場合は、記録メディアが内蔵メモリのみになる。問題を解決する手段としては、ダブルスロットの採用なども1つの案として考えられるという。
图为本文介绍的microSD卡大小的无线网卡
KDDI新技术 microSD卡大小的无线网卡 在“Wireless Japan 2009”展会的KDDI站台上,除了展示了夏季新款手机以及“iida”品牌的终端之外,还可以看到新技术的展示。引起广泛关注的是这次展会首次公开的microSD卡大小的无线网卡以及于7月14日发布的USB 2.0红外线无线技术。
●使用microSD卡插槽的便携无线网卡
NTT DoCoMo、KDDI、Softbank在今年夏季都发布了内置无线网卡的新款移动终端。用内置无线网卡的手机在有无线网络接入点的民宅或公共场合可以享受高速上网的乐趣。
这次展会上,KDDI所发布的“microSD无线网卡”是针对没有内置无线网卡的手机,只要将网卡插入手机的microSD卡插口,便能无线上网。虽然还没有确定量产日期,但展台上展示了MITSUMI电机公司以及Renesas Technology公司所生产的样卡。MITSUMI电机公司生产的无线网卡与au新款手机“biblio”内置的无线网卡采用相同的芯片,型号为Atheros Communications公司生产的“AR6002GZ”。
该无线网卡基于IEEE802.11b/g标准,经实际测试,速度可达到13Mbps。当亲自感受搭载该网卡的手机上网时,虽然没有感到像用电脑上网那样“嗖嗖”的速度,但作为手机已经是很快了。尽管是一款面向手机开发的产品,但是也可以在电脑上使用。
在空旷环境下,可以在距离无线网络接入点20~30米的距离使用。据会场解说员介绍:“也许并不能在家里的任何角落都连接良好,但很适合在像起居室这样拥有宽阔空间的屋子里使用。”使用microSD卡插槽的小型无线网卡由于增益大小有限,而且没有信号选择技术(用多个天线提高信号敏感度的技术),因此很难达到远距离使用。
虽然该无线网卡使用SDIO接口,但并没有存储空间。所以使用该无线网卡的时候只能使用手机自身的存储空间。为了解决这个问题,有人提出在手机上设计两个microSD卡插槽。
出处
http://befriends.biglobe.ne.jp/News/it/20090722/Itmedia_mobile_20090723005.html