故マイケル・ジャクソンさん(享年50)の最新CD「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」が9日付オリコンアルバムチャートに1位で初登場することが2日、確定した。首位は「BAD」で獲得して以来で22年ぶり。映画「THIS IS IT」の興行収入も公開5日間で1億100万ドル(約90億円)に達した。
CDは、7月に開催するはずだったロンドン公演のリハーサル映像で構成した映画のサウンドトラック盤。82年の「スタート・サムシング」から新曲「THIS IS IT」まで16曲を映画に登場する順に収録。「今夜はビート・イット」「ビリー・ジーン」など代表曲が網羅されている。
映画公開日の先月28日に発売され、7万4000枚を売り上げた。全盛期の80年代に青春時代を過ごした中高年層だけでなく、当時を知らない10代、20代が購入する姿も目立っている。
オリコン1位は「BAD」が87年10月12日付で記録して以来。次の1位達成までのインターバルでは、マドンナ(51)が昨年記録した17年11カ月を抜きソロでは歴代1位。洋楽男性ソロアーティストのアルバム首位獲得数でも「スリラー」「BAD」と合わせ3作目となり、長くトップだった故エルビス・プレスリーを抜いて単独首位に躍り出た。
また、映画も大ヒット。全世界興収1億100万ドルのうち、日本の興収は1040万ドルで、主要国では北米(3250万ドル)を除くと最高。スキャンダル続きで一時はちょう落傾向にあったが、追悼熱による“特需”が依然続いているようだ。
映画の映像は配給の米ソニー・ピクチャーズが6000万ドルで購入して配給。AP電などによると、興収は英国で760万ドルで、ドイツは630万ドル、フランスは580万ドル、中国は320万ドル。各国でヒットし、2週間限定だった上映は、さらに2週間延長される。(スポニチ)