日本ハムは末沢寿一取締役専務執行役員(60)が4月1日付で社長に昇格する人事を固めた。竹添昇社長(66)は取締役となり、6月下旬に開く株主総会後に顧問に退く。13日午後にも発表する。経営体制を刷新し、4月から始まる新しい中期経営計画を進める。
竹添社長は2012年に就任し、国内工場に積極投資して生産性を高めたほか、トルコの養鶏大手の買収を決めるなど海外事業を拡大した。
末沢氏は食肉の営業畑が長く、チーズや魚の缶詰などを販売する子会社の社長なども歴任した。海外の食肉事業を統括した経験も持つ。末沢氏をトップに据え、アジアなど海外市場で成長戦略を加速する狙いもある。
末沢 寿一氏(すえざわ・じゅいち)76年(昭51年)神戸大農卒、日本ハム入社。12年取締役常務執行役員、14年取締役専務執行役員。大阪府出身。