4年に1度開かれる日本医学会総会の一般公開展示「未来医XPO'15」が28日、神戸国際展示場(神戸市)で始まった。手術支援ロボットを動かしたり、最先端の検査機器で健康状態を測定したりできる体験型の博覧会で、最新の医療技術や研究成果を学べる。公開展示は入場無料で4月5日まで開催している。
展示のコンセプトは「あなたの暮らしと医の博覧会」。複数のロボットアームで高い精度の手術ができる手術支援ロボット「ダビンチ」を動かし、実際に触れるコーナーを設けた。生きた状態のiPS細胞などを顕微鏡を使って観察し、研究プロセスも疑似体験できる。骨密度や動脈硬化の測定などの検査を受け、検査結果の見方の説明会も実施する。
開会セレモニーでは総会会頭の井村裕夫・京都大名誉教授が「多くの市民が医学に触れ、自らと周囲の人の健康により関心を持つようになってほしい。子供たちには自ら手を動かし、命の尊さも学んでもらいたい」と話した。