大阪府教育委員会が全国学力テスト（学テ）の結果を府内公立中学３年生の内申点の基準作成に活用する方針を決めたことについて、府教委の和田良彦教育監らが15日、報告のため文部科学省を訪れた。

文科省によると、同省側は学力水準の検証や指導の改善に生かすという学テの趣旨に反するとの懸念を伝えた。これに対し和田教育監らは「趣旨に反する恐れはない」などと説明した。

同省は「懸念が残る」として再報告を要請。学校別成績の向上を狙った不正などへの懸念を重ねて示した。そのうえで21日に行われる学テに向けて学校側が過度に対策をしないことや、実施時の徹底した不正防止、終了後の不正の有無の検証などを求めたという。