福岡市教育委員会が市立小中学校の授業日数を来年度から8日増やす方向で検討していることが29日、分かった。同日開かれた保護者や専門家らで構成される「学力向上のための教育課程見直し懇話会」で案を提示した。市教委は11月末までに最終決定する予定で、児童生徒の学力向上を狙う。
市教委の案は、夏休みを6日減らして春休みを2日増やすほか、代休を設けない土曜授業を4日実施。現状より授業時間が約30時間増え、学習内容の定着や発展的な学習の時間に充てる。
来年夏までに全ての小中学校でエアコン設置が終わることを背景に、市教委は見直しを検討。当初、中学校での実施は2017年度以降を検討していたが、来夏の完了見通しが立ったことから前倒しした。