日本スーパーマーケット協会など食品スーパー業界3団体が21日発表した9月の全国食品スーパー売上高(速報値、既存店ベース)は、前年同期比2.3%増の8142億円だった。6カ月連続で前年実績を上回った。青果や総菜が全体をけん引したほか、非食品や「その他」を含むすべての部門がプラスになった。
品目別では、構成比率の大きい生鮮3部門の合計が3.1%増だった。内訳は青果が3.9%増、畜産が3.3%増、水産が1.6%増だった。総菜も3.6%増と伸び幅が大きかった。コメや調味料を含む「一般食品」は1.8%増、乳製品などの「日配」は2.0%増になった。
地域別では6地域のすべてで前年実績を上回った。売上高の大きい関東地方は2.7%増、近畿地方は1.6%増だった。
同日会見したオール日本スーパーマーケット協会の松本光雄専務理事は、残暑が厳しくないなど天候が寄与したと説明。一方で景況感の調査では前月を下回っており、大きな課題として「客数の減少が引き続き顕著」と話した。販売価格や客単価は高水準を維持しているという。〔日経QUICKニュース(NQN)〕