■落合貴之・民進党衆院議員
(愛媛県伊方町の四国電力)伊方原発3号機で、再稼働への審査が終わった。原発自体の構造に問題がなくて安全基準をクリアし、立地自治体の同意を得られたとしても、伊方原発には避難の問題がある。
道路の左右に海が見える細長い半島の、一本しかない道の真横に伊方原発がある。万が一、想定外の原発事故が起きたら、確実に道路での避難はできない。
地元の伊方町は(周辺住民)5千人を港に運んできて、漁船で運ぶという避難計画を立てている。津波で港が使えなくなったら、その5千人はどうなるのでしょうか。
私には福島の原発近くに親戚がいます。(原発事故で)地域も、個人の生活もめちゃくちゃになってしまいました。こういう人たちへの配慮がなければ、核燃料サイクルも原発再稼働もできないんじゃないですか。国民的な理解は得られないんじゃないですか。
私はこういう5千人が見捨てられるような政策を行う政府であってはならないと思います。そしてそれに配慮するのが政治の役割ではないでしょうか。(20日、衆院経済産業委員会で)