記者会見するJR西日本の長谷川一明副社長=31日、大阪市
JR西日本は31日、三菱重工業の不動産部門を担うグループ会社「菱重プロパティーズ」(菱重P)の発行済み株式70%を取得し、子会社化すると発表した。取得額は970億円で、JR西としては過去最大の投資額だ。JR西は菱重Pの買収により、首都圏での不動産事業の拡大を目指す。
菱重Pは2017年1月、三菱重工の完全子会社「菱重ファシリティー&プロパティーズ」から不動産の分譲・賃貸事業などを、三菱重工から遊休不動産を譲り受ける。同年2月にJR西が菱重Pに出資し、70%の株式を保有。三菱重工が30%の株式を保有する。
三菱重工は、エネルギー関係や機械など競争力を持つ事業への集中を進めている。今回の不動産事業の売却も、この一環だ。
一方のJR西は、運輸以外の部…