うっすらと雪が積もった住宅街=9日午前11時22分、宇都宮市、朝日新聞社ヘリから、西畑志朗撮影
【気象庁発表】強い冬型の気圧配置となるため、12日ごろにかけて、日本海側では西日本を中心に大雪となる見込みです。また、西日本から東日本では、雪を伴った非常に強い風が吹き海はしけるでしょう。大雪や路面凍結、暴風雪による交通障害、暴風に警戒してください。
低気圧が本州南岸と日本海を発達しながら東北東に進んでいます。これら低気圧の通過後、日本付近は次第に冬型の気圧配置となるでしょう。
10日には、西日本から東日本の上空約5千メートルに、氷点下39度以下の寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込みです。強い冬型の気圧配置は、12日ごろにかけて続くでしょう。
<大雪>
本州南岸と日本海の低気圧の影響で、西日本や東日本を中心に雪が降っています。
これから12日ごろにかけて、日本付近は冬型の気圧配置となり、日本海側では西日本を中心に断続的に雪が降り、大雪となる所があるでしょう。太平洋側でも積雪となり、大雪となるおそれがあります。
10日18時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、▽中国地方90センチ▽近畿地方、北陸地方60センチ▽東海地方、関東甲信地方40センチ▽四国地方、九州北部地方20センチ▽九州南部15センチ。
11日18時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、▽中国地方、北陸地方60から80センチ▽近畿地方50から70センチ、の見込みです。
大雪や路面凍結による交通障害に警戒し、なだれや落雪、電線や樹木への着雪に注意してください。また、ビニールハウスやカーポートは倒壊のおそれがありますので注意が必要です。
<暴風雪・暴風・高波>
九州や沖縄・奄美を中心に、北西の風が強まっています。9日夜以降、日本の広い範囲で風が強まり、西日本から東日本では非常に強い風の吹く所があるでしょう。海はしける見込みです。また、日本海側では、ふぶく所もあるでしょう。
10日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、▽北陸地方25メートル(35メートル)▽四国地方23メートル(35メートル)▽九州南部20メートル(30メートル)。
10日にかけて予想される波の高さは、▽九州南部・奄美地方、沖縄地方、伊豆諸島5メートルの見込みです。
日本海側を中心に、暴風雪による交通障害や暴風に警戒し、高波に注意し
てください。(9日16時31分、気象庁予報部発表)