「卵かけご飯」で町おこし 72万人来店のこだわりの味——贯通日本资讯频道
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「卵かけご飯」で町おこし 72万人来店のこだわりの味

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週末の食堂。正午前から次々と人が訪れ、卵かけご飯や親子丼などを注文していた=美咲町原田


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地元産の卵と米を使った「卵かけご飯」を売りにした岡山県美咲町の「食堂かめっち。」が22日で10周年を迎える。県内外からのべ72万人以上が来店するなど、卵かけご飯による「町おこし」の中心的存在となってきた。21日には記念のイベントが開かれる。


中央運動公園内(同町原田)にある同食堂の一番人気は、つやつやと輝く温かいご飯に、産みたての卵をかけて食べる「黄福定食」(350円)だ。


ご飯と卵はお代わりでき、みそ汁と漬けものが付いている。地元のしょうゆをノリ、ネギ、シソで味付けた3種のタレも楽しめる。この他にオムレツやだし巻き卵といったメニューもある。


津山市に行く途中に立ち寄ったという藤光義章さん(37)=岡山市=は「これまでに何度も来て卵かけご飯を注文している。安く、早く、おいしく、おなかいっぱいになる」と話した。


町などが出資する第三セクター「美咲物産」運営の同食堂がオープンしたのは2008年1月22日。


05年に三つの町が合併してできた同町は、観光資源に乏しかった。町の名物を作ろうと町職員が注目したのが、120万羽の鶏がいる西日本最大級の養鶏場と、「日本の棚田百選」に選ばれた棚田の米だ。


同町出身で明治のジャーナリスト岸田吟香(ぎんこう)(1833~1905)が卵かけご飯を好んで食べていたというエピソードも残っており、町産業建設観光課の川島聖史さん(50)が卵かけご飯を使った町のPRを提案。開店にこぎつけた。


テレビや雑誌の取材、口コミで評判となり、北海道や青森県などの遠方から訪れる人もいる。最近は台湾からの旅行者が訪れることもあるという。川島さんは「安全で安心な生卵を食べる文化は海外ではまだ少ない。美咲町の文化や歴史、魅力をつたえるツールとして発信していきたい」と力を込める。


21日午前11時からは10周年を記念して感謝祭がある。タレントで「たまごソムリエ」の友加里さんが考案した、海外旅行者向けのメニューなどが発表される。黄福定食を食べた先着300人に食堂で使っている卵(6個入りパック)がプレゼントされる。(国米あなんだ)



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