23日の東京株式市場は円高が重しとなり、日経平均株価は3営業日連続で値下がりした。日経平均の終値は前週末より300円89銭(1・33%)安い2万2396円99銭。東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は6・28ポイント(0・36%)低い1738・70。出来高は13億9千万株。
日本銀行が金融緩和の副作用への配慮を検討するとした一部報道を受け、国債の利回りが上昇。円高ドル安が進み、日経平均は一時350円超値下がりした。特に、日銀の上場投資信託(ETF)の買い入れが減るとの見方から、ファーストリテイリングなどが売られた。一方で、金利上昇が収益改善につながるとの受け止めから銀行株は値上がりした。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一氏は「(先週末の)トランプ米大統領によるドル高の牽制(けんせい)発言や、日銀についての報道が続き、海外投資家を中心に反応が強く出た」と話した。